Story 02. 軽くて華やか。立体絵画のように壁を飾れる理想の「アートフレーム」に出会う。

小さなブーケを愛用のゴブレットに活けてみる。覚えたてのカリグラフィーでカードを書いてみる。毎日は、小さな「何か」の積み重ねで、一歩ずつ、素敵に近づいていきます。ほんの少し手をかけて迎える明日は、今日よりもっと愛おしい。これはそんな暮らしのシーンと、心がときめく瞬間を追いかけたショート・ストーリーです。

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ピンタレストで集めた真似してみたいインテリアシーンの数々。いったい自分の部屋とどこがどう違うのだろう・・・まじまじと見比べてみると、その違いは「壁」かもしれない、と気づいた。

無理なく壁が飾れる、刺繍枠のカレイドフレーム

絵よりも軽くて、気軽に壁を飾れるものはないだろうか。ウォールステッカーもありだけれど、もう少し優しいニュアンスが欲しい・・・。あれこれ思案しているときに出会ったのが、カレイドフレーム。それは、刺繍で使う「刺繍枠」にチュール生地を張り、そこにドライフラワーをアレンジしていくというものだった。

お花がデコレーションされたカレイドフレームを手に取ってみる。わぁ、軽い。これなら壁に穴をあけなくて済みそう。飾ってみてびっくりしたのが、立体絵画のような美しさ。まるで、部屋の中に小さなお花畑が現れたよう。ぽっかりと壁に浮かんだその姿は、花をまとったお月さまのようにも、空想の世界へと続く秘密の扉のようにも見えてくる。

ガーデナー気分で“庭”づくり

このカレイドフレーム、市販品ももちろんあるけれど、自分でも作れるという。刺繍枠にチュール生地をセットしたら、自由にお花をデコレーションして、グルーガンで貼りつける・・・手軽にできそうな感じが、作ってみたい気持ちに拍車をかけた。

まあるい縁どりの中にお花をあしらっていく作業は、ちょっとした庭づくり。わたしだけの花壇を作るような気分で、心はすっかりガーデナー。とはいえ、どんなふうにデザインしよう?

刺繍枠に花を並べながら、理想の庭に思いをめぐらす。手入れの行き届いたロンドンのセント・ジェームス・パーク、ニューヨークの空中庭園・ハイラインパーク・・・。いつか行ってみたいクロード・モネのジヴェルニーの庭は、さてどんな感じなんだろう。

季節に合わせてお花もリフレッシュ

このカレイドフレーム、チュール生地ごとお花を外して、新しいものにつけ替えれば、刺繍枠自体は何度でも使えるという。インテリアの模様替えに合わせて、季節ごとにお花を替えてもいいかもしれない。

 

季節ごとの“植え替え”なんて、まるでカレル・チャペックの『園芸家12か月』の主人公のよう。そう思ったら、“植えたい”花がどんどん浮かんできた。クリスマスにはひいらぎとヤドリギを、お正月はちょっと和風に松はどうだろう。水引をあしらったら素敵かも。

カレイドフレームを眺めながら心ときめくプランがどんどんあふれてくる。どうやら自分の奥深くに眠っていた「クリエイティブの神様」が目を覚ましたみたい。

めぐる季節に合わせて、何回でも作りたくなるカレイドフレーム。壁を飾るだけのつもりが、奇しくも“絵”そのものを創り出すところから始められるとは、なんともうれしい誤算。わたしらしいフレームでインテリアをブラッシュアップできる日はもうすぐ。

 

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このストーリーの題材となった、カレイドフレームは、「空間を彩る カレイドフレームの花飾り」のキットとして、Craftie Homeで販売しています。

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