Craftie Home Box制作ストーリー「ゴールドフープのクリスマスリース」

『Craftie Home Box』は、毎月さまざまなハンドメイド体験をお届けするサブスク定期便。季節によって衣替えするように、シーズナルな小物を自分で手作りしたり、少し手を加えたりすることで、おうちが自分だけの愛おしい場所になったらいいな。そんな思いから生まれました。

キットづくりの着想から完成まで、キットチームの舞台裏を紹介する制作ストーリー、今月は「ゴールドフープのクリスマスリース」のお話です。

 

「クリスマス」は真夏から始まった

 

 

梅雨が明けたと思ったら、いきなりの猛暑。スターバックスで夏限定の新作フラペチーノを調達して、キットデザイナー、猪飼牧子さんのアトリエへと急ぎます。そう、クリスマスに向けたキットの制作は、暑い夏から始まったのでした。

テーマやアイテムを決めたのは、実はもっと前のこと。ピンタレストやインスタグラム、You Tube、インテリア雑誌など、あらゆるおうち情報にアンテナを張って、理想のおうちシーンを探す日々。なので、いったい企画がいつから始まったのかはもはや誰にも特定できず。

「クリスマス」をキーワードに、ストックしたおうち写真を眺めてみると、華奢なゴールドフープを飾っているシーンが妙に気になる・・・。リースというと、ツルを巻いた土台が定番。こんなゴールドのフープ、あまり見かけたことがありません。

 

 

気になったら、即、行動するのが、Craftie Homeのキットチーム。さっそく海外からゴールドフープを取り寄せて検討会を開きます。大・中・小3つのサイズを前に、さて、どれをいくつ選ぼうか? 想像力のギアをめいっぱい上げて、実際に飾るシチュエーションを思い浮かべます。

 

 

「大きいフープは、1つで飾っても映えるよね」
「こぶりなほうはデスクまわりにもなじみそう」
「中くらいを1つ、小さいの2つがバランスいいみたい」

思い思いのイメージを出し合いながら、直径15cmの中サイズを1つ、直径10cmの小サイズ2つでキット化することが決定。フープに飾るクリスマス花材のサンプル調達も粛々と進め、いよいよCraftie Homeとして打ち出すデザインを決める段階に。それが梅雨明けの冒頭シーン。キットチームは、キットデザインをお願いしたフローリスト、猪飼牧子さんのアトリエへと向かったのでした。

 

花材を選び、デザインを決める

NEROLIDOLとして活躍する猪飼さんは、フラワーアレンジメントやアロマテラピー、ハーブなどの植物教室を開催する植物のエキスパート。東京・下北沢のアトリエは、駅前の喧騒から離れた、のどかな緑道沿いにありました。

アトリエに足を踏み入れると、Craftie Homeが取り寄せたサンプル花材がテーブルの上にどっさり。ここから花を選び、デザインの方向性を決めていくのがこの日のメインワークです。

 

 

深い緑とこっくりとした赤。きめらくゴールド・・・。ドライフラワーやプリザーブドフラワーのなんと美しいこと!きれいに染めてくださった生産者の方に思わず敬意を表してしまいます。

さあ、この美しい花材をどう料理していこうか。

「大きなフープは、やっぱり赤・緑・ゴールドのクリスマスカラーがいいですよね」と、キットチームの意見に、猪飼さんのアドバイスが入ります。

「赤い実入りのクリスマスリースは、何よりいちばんクリスマス感を感じるもの。ただ、赤い色の使い方によっては少しかわいらしくなりすぎるので、赤い色は少し抑え気味にして、ゴールドをポイントにすることで品よく仕上げましょう!」

ふむふむとアドバイスに耳を傾けるキットチーム。であれば、大きなフープと小さなフープは、少しずつ違う印象にしたいなあ。たとえば、森っぽいイメージと、ホワイトクリスマスの世界とか。

「濃いめの色合いの緑の上に、ふんわりと白い花材をあしらっていけば、雪がうっすらと積もり始めた、深い緑の森になりますよ」。またもや猪飼さんのありがたい指南。森のリースは、グリーン花材とホワイト花材のバランスが決め手になりそうです。

 

キットチームの試作会でさらに深堀り

猪飼さんと一緒にリースデザインの方向性と使う花材を決めたら、今度はキットチームでの試作会です。この試作会は、デザインはもちろん、作りやすさなども検討する大事なプロセス。最後まで楽しんで作っていただけるか? ワクワク感を持っていただけるか? が大事なチェックポイントです。

テーブルいっぱいに広がった花材の中から、ブルーアイスやヒムロスギといったクリスマスの主役級花材を手に取り、みんな思い思いのイメージでかたちにしてみます。

グリーンがメインだから土台のフェルトも緑のほうがいい? 実際に緑のフェルトで試作してみたり・・・。

 

 

赤を効かせた大きめのリース、森をイメージしたグリーンのリース、そしてホワイトもリース・・。チームメンバー思い思いの試作リースができ上がりました。

 

 

森のリースは、ブルーアイスやヒムロスギの上にレースファーンを置いてみたら、繊細な模様が雪のよう。

 

 

少しずつ違うクリスマスリースが、それぞれのストーリーを紡ぎ出す。Craftie Homeが提案するのは3つの世界だけれど、きっとサブスクライバーのみなさまは、思い思いの物語をのせて、世界でひとつのリースを作っていくのだろうなあ。

キットチームでの試作会を経て、マスターサンプル制作を猪飼さんに依頼。キット制作は撮影へと進みます。

 

なんとTV取材が舞い降りた!

11Boxの制作中、なんとTV番組「めざまし8」の取材が入りました。Craftie Homeにとっては初めての出来事。キットの梱包やプチギフトの打ち合わせ中にTV取材が入ってきました。

 

 

思いがけないTV取材、固唾を飲んで見守ったオンエアでは、谷原章介さんのいるスタジオで、このCraftie Home Box「ゴールドフープのクリスマスリース」がしっかり紹介されていたのです!キットチーム一同、感動の涙。みなさまへのBoxお届けの前、ひと足お先に素晴らしいクリスマスプレゼントをいただいた気分でした。

 

プチギフトにも「Love Your Home」の願いを込めて

Craftie Home Boxには、メインのキットと一緒に、毎回、ちょっとしたプチギフトをつけています。11Boxでは紙刺繍のオーナメントカードを考えました。

 

 

「リースと一緒に飾れるものがあったらいいよね」。そんな発想に「ちょこっと手を加えて、より愛おしく」の願いも込めました。「Love Your Home」のスピリッツは、小さなギフトにもしっかり宿っているのです。

 

Boxを開けたときのワクワク感を届けたい

キット制作の最終段階で、私たちがとても大切にしていることがあります。それはBoxを開けたときのワクワク感。

ハンドメイドキットのBoxは、いうなれば素材の集まり。製品そのものが入っているわけではありません。だからこそ、1つ1つの素材が持っているかわいさやおしゃれ感を最大限引き出せるようパッケージにこだわります。

袋の大きさ、花材を重ねる順番、Boxへの詰め方など、ちょっとしたバランスで素敵に見えたり、残念になってしまったり・・・。キットチーム全員が「いいね!」と納得するまで、試行錯誤を続けていきます。

 

 

11Boxの「ゴールドフープのクリスマス」では、キラキラと輝くゴールドフープが目に飛び込んでくるレイアウトに決定。クリスマス気分が盛り上がるよう、ポストカードをトップに置きました。

 

 

正解のない自由さがCraftie Home Box

10月の最終週。「Craftie Home Box」の発送を終え、あとはみなさまのお手元に届くのを待つばかりに。そして11月。「届きました!」の嬉しい画像が次々とインスタグラムのタイムラインやストーリーに流れてきました。キットチーム、感無量の瞬間です。

「届きました!」の画像に続いて、「作りました!」の画像もどんどんと。なかには私たちの想像をはるかに超えたアレンジバージョンも。改めて、Craftie Home Boxには、提案はあっても正解はないなあと思うのです。

 

(左上から時計まわりに)@0003wawaさん、@maru.maru.pon.ponさん、@ie.no.kotoさん、@rona82437さん

同じ材料でも、作り手によって表情が変わり、それぞれのおうちにしなやかに溶け込んでいく。そのアレンジの自由さもCraftie Home Boxの魅力なのだと気づかされます。みなさまの作品が糧となり、次のBox制作へと邁進していくのです。

 

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