気分は陶芸家!プロの技でワンランク上のインテリア小物を作る

ハンドメイドのものは手仕事の温かみが魅力。でも、一歩間違えると、手作り感満載の稚拙なものになってしまうことも・・・。プチ陶芸気分が楽しめるインテリアクレイの場合、ワンランク上の小物に仕上げるコツは、やすりがけにあるんです。

この記事では、やすりの種類と使い方の基本をおさらいしつつ、クレイづくりのプロに教えてもらったやすりがけのテクニックをお伝えします!

 

 

紙やすりの種類と順番を間違えないで

さまざまなやすりの中でいちばんなじみがあるのが紙やすり。インテリアクレイの最後の仕上げも、この紙やすりを使います。

紙やすりは、目の細かさによって番手(ばんて)があるのをご存知でしたか?小さな数字ほど粗く、大きな数字ほど目が細かくなります。市販で売られている紙やすりを買うときはこの番手をチェックして。

Craftie Homeのサブスク定期便「プチ陶芸が楽しめるインテリアクレイ」Box(大人のインテリアクレイキット)におつけした紙やすりを例に説明しますね。

 

 

キットに入れた紙やすりは全部で3種類。それぞれこんな用途があるんです。

・中目(ちゅうめ)は、気になる凹凸をならし全体の形状を整えます。
・細目(さいめ)は、表面を滑らかにします。
・極細目(ごくさいめ)は、より表面を滑らかに陶器のような質感に仕上げます。

中目→細目→極細目と、粗い目から細かい目の順番でかけていきましょう

ちなみに、キットに入れた紙やすりは耐水紙やすりなのですが、インテリアクレイに使う場合は、粘土が溶けてしまうので水はつけずに使ってくださいね。

 

ツルツル、スベスベになる やすりがけのコツ

インテリアクレイはキメが細かく、滑らかな仕上がりになる粘土ですが、やすりをかけることでいっそう滑らかになります。やすりがけのコツを覚えて、ツルツル、スべスベに仕上げていきましょう

まずは粗い目、中目のやすりから始めます。

やすりを作品の表面に押し当て、動かしながら磨いていきます。やすりの動かし方はとくに決まりはありません。左右でも上下でも、やりやすい方に動かしてもらって大丈夫。

 

 

歪みや出っ張りが気になるところは少し強めに力を入れて磨きましょう。大まかな形が整ったら、中目のやすりはおしまい。細目のやすりにバトンタッチします。

細目のやすりでは表面全体を滑らかにします。表面のシワを取っていくようなイメージで、全体にまんべんなくやすりがけをします。「もう十分、滑らかになった!」と思ったら、いよいよ極細目のやすりの出番。最後の仕上げです。

極細目のやすりをかけると、細目のやすりでもう十分!と思っていた表面が、さらにスベスベになっていくのにビックリ。まるで毛穴をすっかりカバーしちゃうメイクの仕上げみたいで、どんどんツルッツルになっていく・・・わぁー感動! この瞬間がたまりません。クセになりそうです。

 

 

磨きにくいところは「巻く」「折る」のワザで!

インテリアオブジェのような複雑な形をしたもの、溝や隙間などの磨きにくいところは、つまようじや竹串、またはピンセットなどにやすりを巻きつけたり、やすりを折って角の部分で磨いたりすると細かいところまで磨けます。

 

 

細かいところはヤスリを小さく切って磨いてもいいですね。その際、ハサミでカットすると、ハサミの刃を傷めてしまうことがあるので、手でちぎりましょう。手でちぎるときは、切りたいところを山折りか谷折りにして、折り線を左右に引っ張るように裂くときれいにちぎれます。

粗い目と細い目のやすりを使いこなして、スベスベ、ツルツルにしていく工程は、クレイづくりの中でもとっても楽しい時間。なんといっても、多少、成形で失敗してもやすりがけでリカバリできるのが嬉しいですよね。

 

「美は細部に宿る」。やすりがけで完成度の高いインテリア小物ができれば、おうちのコーナーもワンランク上に。お気に入りコーナーのスタイリングもますます楽しくなりますよ。

 

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