アートを作ったら、どう飾る?

世界で1つのオリジナルアートができたら、素敵に飾りたいもの。この記事ではアートを飾る額選び、マットの使い方など、アートを飾る基礎知識的なことから、おしゃれに飾るアイデアまでご紹介します。

 

 

Craftieメンバーのreiは、定期的に作品展も開くほどの美術女子。今回は、reiに額選びやマットの使い方について聞いてみました。

 

100均の額もなかなか使える!
リーズナブルな小さな額は凝ったデザインも

- Q1: reiが持っている額、いろいろ見せて♪

A4サイズ、インチサイズ、大きめのF6サイズ、ポストカードサイズの額など、いろいろ持っています。

 

A4サイズは、美術展のショップで買った絵画作品のレプリカや、マットを入れて自分の小作品を飾る用途が多いです。

黒いフレームの額は、100均で購入したもの。飾りたい絵にぴったりな額が見つかるまでの仮住まい…のつもりでしたが、意外と悪くなかったのでしばらくそのままに。 

 

Q2:写真の右奥、木製の焦げ茶の額がF6サイズですね。この大きい額はどんなときに使っているの?

大きめの絵を描いたときに使います。額そのものの幅が広いので、マットがなくてもサマになりやすいタイプです。元々入れるつもりの絵があったのですが、サイズを間違えて買ってしまったため、今度この額に合うサイズの作品を作ろうかと思案中。

 

Q3:小さな額は凝ったデザインが多いね。

ポストカードサイズの額は、自分の小作品や絵画作品のポストカードを飾る用途。これくらいのサイズだと、あまりお金をかけなくても凝ったデザインやこだわりの額を購入しやすいので、ついつい手が伸びてしまいます。

 

あたたかみのある作品なら木製、
スタイリッシュな作品なら金属縁を選ぶ

 

Q4:額はどんなふうに選んでいるの?

中に入れたい絵・作品との色味やタッチに合わせて選びます。あとは作品を展示する主要な場面(おうちで飾って楽しむのか、展示会に出品するのかなど)に応じてしっくりくるサイズを検討。 

 

Q5:作品(アート)と額の相性ってある?

作品の内容や色味に合わせて、額の素材と色を選んでいます。
たとえば、あたたかみのある内容・色味の作品なら、木製の額、スタイリッシュな線画やエッジの効いた作品の場合は金属縁といった具合に。

暖色が多く、キーカラーになる作品は、明るめ・彩度高めの茶色の額を選びます。透明感や空間を感じさせる内容や白背景の作品なら、その作品の世界を物理的に少し拡張させるようなイメージで白を選んだりしますね。 

 

Q6:「作品の世界を物理的に少し拡張させる!」、なんかカッコいい♪ 額の形はどんなふうに選んでいるの?

どのように飾りたいかで決めます。壁掛けだけに対応しているものもよく売られていますが、自分の場合は融通が効くよう壁掛け・自立いずれも対応しているものを選びます。もちろん壁掛け用の額でも壁に立てかけることができるので、そこは好みですね。 

 

Q7:買うときに気をつけていることってある?

価格とサイズ・重さ。絵を守るプレートはガラスだと重いし割れると危ないので、アクリル板のものを買うようにしています。

 

マットを使うと作品が“高見え”する? 

Q8:マットはどんなときに使ってる?

作品をきちんと見せたいとき。額縁のフレーム幅が狭くて、中に入れる作品が窮屈そうに見えたとき。また、作品そのものや作品の世界に広がりを持たせたいときに使います。

 

 

作品と額のプレート(ガラスやアクリル板)をくっつけたくないときにもマットは便利。絵の具の盛り上がりをガラスで潰したくない、ガラスに画材が付着するのをよしとしないときなど。

 

 

あと、自分で描いた作品の構図にちょっと手を入れたい場合にも。ちょうどよいサイズのマットと組み合わせることで、作品単体のときとは異なる構図に調整することができます。

 

作品の入れ替えや配置換えは
季節や気分・マイブームに合わせて

Q9:おうちのなかではどんなふうに飾ってる?

小さいものならテレビ台の一角、机やベッドのサイドテーブル上で壁に立てかけるように置くことが多いです。賃貸マンションだとあまり壁に穴を空けられないという事情もあるので。

季節やその時の気分・マイブームに合わせて額の中の作品を入れ替えたり、額入れした作品ごと気軽に配置換えしたりしています。

こちらの写真は美術展で購入した絵画作品のプリントを額装して飾っているもの。

 

 

もちろん壁に飾るのも好きなので、いつか広い壁に敷き詰めるように額装した絵を飾りたい!という夢もあります(笑)。

 

額を買うときはなるべく店頭で
実際に作品を持って行って決めるのがいい

Q10:実際に額を買うときのアドバイスがあったら教えて!

額を買うのに慣れていないなら、なるべくお店で手にとって買うのがおすすめ。一口に額と言ってもサイズや色・素材まで本当に様々なので、その種類の多さを実感しながら「自分はどんな額が欲しいんだろう?」という具体的なイメージを固めることができます。

額の値段はピンからキリまで。最初から頑張って良い額を買おうとするよりは、自分のお財布と相談しながら作品に合いそうなものを試しに買ってみるのがよいと思います。

 

Q11:作品に合うかどうか、見極めるのが難しそう。

作品のサイズが小さいなら、額を買いに行くとき下敷きを入れたクリアファイルに挟んで作品を持っていくのがおすすめ。「良さそう」と思った額に作品を当ててみて。作品に着せる洋服を選ぶような気持ちで!

 

マットだけで飾る、というのもアリ!

実は額なしでマットにだけ入れて飾る、という手も。マットは額に比べて安くて軽いので、額を買うのに迷っている・ハードルを感じるという人は、まずマットだけ入手して飾るのもありです。そのまま飾っておくのもよし、気に入った額が見つかったタイミングで改めて額装するもよし。マットも額と同様にたくさんの色や質感のものがあるので迷ってしまうかもしれませんが、そういうときは薄いグレーや白のマットを選べばどんな作品にもマッチしやすいのでおすすめですよ。

 

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「作品に着せる洋服を選ぶような気持ちで!」というreiのアドバイス、わかりやすかった!季節や気分に合わせて洋服を変えるように、アートも自由に選んで、楽しめるようになりたいですね!

 

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