マクラメとは、ひもを結んで何かを作る技法のこと。その歴史は古く、日本でも縄文時代からあったそう。そんな長い歴史を持つマクラメが、ここ数年、プラントハンガーやウォールハンギングとして人気の的に。この記事では、マクラメの歴史をちょこっとひもときながら、トレンド感のあるBOHOインテリアや韓国インテリアについてもご紹介します!
魔除けから装飾品へ発展した「結び」
ひも状のものを結んで実用品や装飾品を作るクラフトの歴史は古く、日本で見つかったのはなんと縄文時代。当時の集落跡から組ひもや腕輪などが出土しています。
縄文時代といってすぐに思い浮かぶのが、縄で文様をつけた縄文土器。古代では「結び」には、延命や豊作を祈る呪術的な力が宿ると考えられていたことから、魔除けとして使われていたよう。それが次第に実用的な道具や装飾品に発展していったといわれています。
日本だけでなく、この「結び」は世界各地で生まれ、風土や文化のなかで独自に発展していったそう。「マクラメ」という言葉自体は、アラビア語の「交差して結ぶ」という意味のMCARAM(ムカラム)が変化してマクラメとなったといわれています。
1960年代のヒッピーカルチャーで人気に
時代がぐんと近づいた1960年代後半、アメリカを中心にヒッピーブームが起きます。ヒッピーとは、既成の社会体制や価値観に反発し、自由や平和を求める若者たちやそのムーブメントのこと。
ファッションも自由で解放感のあるスタイルが人気となり、長髪にヒゲ、カラフルなシャツ、ワイドバンツなどに加え、自然素材を使った手作り感のあるアクセサリーも人気になりました。
手作り感のある民族調のスタイルは「フォークロア」と呼ばれ、これもまたブームに。刺繍やひもを編み込むデザインのなかで、マクラメも注目アイテムになっていったのです。
このフォークロアスタイルは、2002年にも大きなトレンドに。チュニックや刺繍を施したショール、ティアードスカート、マクラメのベルトなどがこの年に流行しました。
BOHOスタイルや韓国インテリアで人気が再燃
ひもを結ぶだけでおしゃれな模様が作れるマクラメは、時代の流れにフィットしながら今に受け継がれています。ここ数年、新たなトレンドとして注目されているのが、BOHOインテリア。「BOHO(ボーホー)」とは、Bohemian(ボヘミアン)と「SOHO(ソーホー)」をミックスした造語です。
ボヘミアンとは、放浪生活を送っている人々のことで、チェコのボヘミア地方に多くいたことから「ボヘミアン」と呼ばれるようになったとか。自由奔放という意味で使われることが多いよう。SOHOは、ニューヨークのSOHO地区。かつてはアーティストの街だったこの地区は、今や多くのブティックやギャラリーが建ち並ぶファッションやアートの中心地に。BOHOとは、ボヘミアンの自由さと、ソーホーの都会的でアーティスティックな雰囲気を併せ持ったスタイルなのです。
BOHOスタイルを象徴するのは、大きなマクラメのタペストリー。Craftie HomeアンバサダーでもあるマクラメアーティストのMii-maさんは、BOHOスタイルを感じさせるおしゃれな作品で人気を集めています。
アーティスティックで民族調のBOHOスタイルに比べると、ナチュラルでちょっとかわいめなのが、韓国インテリア。オフホワイトのマクラメのひもがナチュラルなお部屋にフィットするのも人気の理由のよう。ラインアートのポスターやファブリックポスターなどと組み合わせて飾るとさらに韓国インテリアの雰囲気になります。
マクラメで軽やかなボタニカルライフを
BOHOスタイル、韓国インテリアともに、マクラメと一緒に組み合わせたいのが、グリーンやお花。Craftie Homeのマクラメキットでもそんな楽しみ方を提案しています。なかでもプラントハンガーは、お部屋にグリーンを取り入れるときのマストハブアイテムともいえそう。手軽に作れるので、マクラメづくりのデビューにもおすすめです。
Craftie Home Boxでお届けしているマクラメキットでは、テーブルランナーとナプキンリングを提案。グリーンやお花を取り入れた春のテーブルセッティングが楽しめます。
マクラメの魅力、いかがでしたか? ぜひ作って、飾って、楽しんでくださいね♪