色や結び方で可能性が広がる。水引を使った小物づくりの魅力

日本の伝統工芸である、水引。最近ではハンドメイドとして、自分で作る水引小物を楽しむ方も増えてきました。今回のCraftie Home Boxでお正月小物の制作・監修をお願いした水引作家の篠原さんに、そんな水引の魅力について伺いました。

 

 

身近な伝統工芸、「水引」

- Q1: 篠原さんは金沢在住時に、町の伝統工芸である水引細工に魅了され、制作を始められたということですが、当時、水引細工のどんなところに魅せられたのでしょうか?

当時(約10年前)はまだ水引といえば紅白のイメージで、水引細工はしめ縄やご祝儀袋でしか見かけませんでした。

しかし、金沢に引っ越した際に彩り豊かな水引アクセサリーや水引小物をあちこちで見かけ、カルチャーショックを受けます。

それまでは職人さんたちが作る敷居の高い物という認識でしたが、近所のママたちがお茶をしながら作っていたり、近くのお店で材料が簡単に手に入ったりして、とても身近な物に感じました。

 

また、金沢では小学生が町の伝統工芸として水引の体験学習を行います。子どもたちが折り紙や縄跳びをして遊ぶのと同じ感覚で水引を結んでいることが、とても素晴らしいと思いました。自分の趣味やコミュニケーションツールとして、私も水引細工を作りたい!と魅了され、すぐに制作を始めました。

 

和にも洋にも広がる作品の可能性

Q2:水引を使った小物づくりの楽しさはどんなところだと思いますか?

色や結びや素材の組み合わせで、作品の可能性が無限に広がるところです。

お祝いのシーンはもちろん、普段の生活にも取り入れられて、和にも洋にも使える、季節も感じられるというのもすごいところだと思います。

 

 

特別な道具をそろえる必要がなく、自分の手とハサミがあれば簡単に始められるのも魅力です。新しい結びを学んだり、オリジナルの結びを考えたりする工程も楽しく、気分転換や脳トレにもなります。

 

 

心を込めて結んだ作品が、大切な方のお祝いやご家族の門出など大事なシーンで活躍してくれること、人と人とを結びつけてくれることは本当に嬉しく幸せなことです。

 

***

 

篠原さんのお話いかがでしたか? ぜひみなさんも、水引の小物づくりで、大切な人との時間を彩ってみてはいかがでしょうか。

つまみ細工と水引で彩るハレの日小物キットを見る>>

 

篠原啓子(水引作家)

水引アクセサリー huit K(ユイットケイ)。金沢在住時に町の伝統工芸の一つである水引細工に魅了され、水引の制作を始める。伝統的な結びやしきたりを大切にしながら、新しい素材との組み合わせも取り入れ、オリジナルの作品を創作。ハンドメイド作家として、イベントでの販売やオーダー制作を行う傍ら、カルチャークラブの水引講座や、水引アクセサリーや小物のワークショップやレッスンを行っている。
Instagram :@yuittokei

← 前の記事 次の記事 →