ふわふわとした印象の春を感じるかわいいお花、ミモザ。そんなミモザで作るフープリースの花飾りは、春先のクラフトにぴったりです。Craftie Home Boxでフープリースのキットの制作・監修をお願いしたフローリストの猪飼さんに、フープリースの花飾りづくりの楽しさについて詳しく伺いました。
主役のミモザが引き立つ花材の組み合わせ
- Q:今回は春を感じるミモザを主役に制作をお願いしましたが、どんなイメージで他の花材を選ばれましたか?
ミモザの黄色が映えるように、キャンバスになるチュールと同じ白色の花材と、黄色の反対色になる青紫の花材を中心に選びました。パンパスグラスやかすみ草は動きが出ますが、かわいらしくなりやすい印象。そこで、シャープなフォルムである山シダや、小さなサプライズとして鳥の羽根などをあえて選んでいます。そこに青紫色のラベンダーとグレーに近いユーカリを加えることで、全体を引き締めました。
- Q:今回のキットでは、選べる3つのデザインをご紹介しています。それぞれのデザインを上手につくるためのポイントを教えてください。
デザイン1. 華やかで明るい印象の「ラウンドブーケ」
ラウンドブーケは、フレームの中心からお花が開くイメージです。まず中心になる位置を決め、そこからベースになるユーカリなどを接着していきます。そして中心部から外へ向かって、高低差をつけながら弧を描くように花材を接着していきます。中心部になるにつれ、立体感を出し、弧の下面も自然に植物が流れているように丸みを持たせると、バランスよく仕上がります。
デザイン2. お月さまのような形が印象的な「クレッセント」
クレッセントは、フープリースに植物の月が浮かんでいるようなイメージです。フレームの左半分に添うよう、花材を接着します。下から上へ植物が伸びていくようにするため、一定方向に流れを出すのがポイントです。同じ花材が固まらないよう、全体にバランスを見ながら接着していきましょう。
ゆらゆらと揺れて躍動感のある「クロス」
チュールを使わずに制作するクロスは、小さなブーケが揺れて躍動感を演出することができます。空間を生かしたデザインなので、スワッグは正面を決めないで、全面から花材が見えるように作るのがコツです。中心となるユーカリなどしっかりした花材に、360度まんべんなく花材を添えるように束ねることが、バランスよく仕上げるポイントになります。
小さなお庭づくりのような感覚を楽しんで♪
- Q:普段はブーケやスワッグなどをご制作されていますが、今回のフープリースは普段の制作と比べてどんなところが楽しいと感じましたか?
自分だけの小さな庭を作るような感覚で、子どもの頃の一人遊びを思い出しました。ひとつのフレームの中にかわいい花材を好きなようにデザインしていく楽しさというのは、自分だけの世界により没頭できて、実物大のブーケやスワッグを作る楽しさとはまた違うものがあります。
ご自宅のインテリアとして、自分の作ったお気に入りアイテムがあると、気分も晴れやかになります。フープリースは初めての方でも作りやすくいろいろな応用も効くので、春先のクラフトにぜひ試していただけたら嬉しいです。
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NEROLIDOL 猪飼牧子