「非日常」が体感できる「手書き」の魅力
ペンを持つ時間より、スマホやパソコンで文字入力する時間のほうがずっと増えてしまった私たち。本当に文字を書く機会がめっきり減りました。
すっかり日常生活から遠ざかった感のある「手書き」。でも、だからこそ、ちょっとした「非日常」が体感できるスペシャルなコトに変わってきているのです。
Craftie Homeでハンドレタリングキットの監修を手がけたカリグラフィーアーティストの島野真希さんは、「手書きの魅力は、手仕事の人の温もりが感じられるところ」だと言います。
さらに「手書き文字は生き物だから、その時にしか表現できない自分らしさに出逢えるところ」だとも。
「その時にしか表現できない自分らしさに出逢える」なんて、ちょっと素敵だと思いませんか? 手書きの文字は、そのときの気分や心のありようを映し出す鏡みたいなものなのかもしれませんね。
ハンドレタリングを暮らしに生かす楽しみ
そんな自分らしさを表現できる手書き文字、ハンドレタリングは、なにげない日用品をちょっとだけ特別に変えてくれる力を持っています。
たとえばガラスのキャニスター。ハンドレタリングのラベルを貼れば、たちまち「私だけのキャニスター」に変身します。
ポストカードにハンドレタリングして、壁に飾るのもアイデア。気に入ったフレーズはいつも目に触れるところに飾っておくと、それだけで心の栄養になります。
ちなみに、カードを貼るときにおすすめなのが、丸いシール。手軽に貼れて、しかも見た目もおしゃれに。100円ショップでもたくさんの色があるけれど、なかでも「くすみカラー」は上品で、シンプルシックなお部屋にフィットしますよ。
筆ペンなら気軽に始められる
専用のペンやインクを使うカリグラフィーも憧れますが、最近は、筆ペン1本で楽しめるハンドレタリングを楽しむ人も増えてきています。
「筆ペンは、圧倒的に手軽さで、準備、片づけ、持ち運びも簡単です。ほどよいカジュアル感で、エレガントさも表現できます。お手頃価格のものからこだわりの逸品まで、お値段のバリエーションが豊富なのも嬉しいですね」(島野さん)
筆ペンは、筆先で細い線、筆の腹まで使って太い線を書きます。この細い線と太い線を使い分けることで、カリグラフィーペンで書くような麗しい文字が生まれるのです。
筆ペンにはさらなる楽しみ方もある、と島野さんは教えてくれます。
「染料インクのカラーペンなら調色して自分色を作ることも、ぼかしやかすれを表現することも可能です。顔料インクや耐水性のインクであれば、紙以外の布バッグやリボンなどにも書けて、さらにハンドレタリングの楽しみが広がると思います」
さっそく始めてみたい!という方には、「初心者でも楽しめるハンドレタリング。基本のやり方ときれいに書くコツ」の記事をぜひ。基本の練習方法からフレーズの書き方まで紹介しています。
上記の記事では、島野さん監修のCraftie Home Boxのキットに登場したフレーズの書き方もプチレクチャー。さらにHappy Days とSmile Every dayの2つのフレーズ見本がダウンロードできちゃいます。
ぜひ、ハンドレタリングであなただけの手書き体験を楽しんでくださいね。