Craftie Home Box 制作ストーリー 「テクスチャーアートで作る ミニキャンバスとキャンドルホルダー」

Craftie Home Box』は、毎月さまざまなハンドメイド体験をお届けするサブスク定期便。季節によって衣替えするように、シーズナルな小物を自分で手作りしたり、少し手を加えたりすることで、おうちが自分だけの愛おしい場所になったらいいな。そんな思いから生まれました。 

キットづくりの着想から完成まで、キットチームの舞台裏を紹介する制作ストーリー、今月は「テクスチャーアートで作る ミニキャンバスとキャンドルホルダー」のお話です。

 

 

絵心がなくても楽しめるアートができたら

刺し子のような伝統工芸からアルコールインクアートのようなアーティスティックなものまで、Craftie Homeでは、さまざまなハンドメイドキットを企画・制作しています。毎月、お届けするジャンルが似ないようにするのも、企画するうえで大事なポイントです。

今回のBoxは、アートの要素があるものを。そんな思いで企画を始めた私たちには、気になっていたものがありました。韓国インテリアのSNSや動画で見かけるようになった美しいアートです。

それは「テクスチャーアート」と呼ばれるもので、アクリル絵の具と粘り気のあるペーストで描く立体的な抽象画。お部屋のデコレーションとして最近注目され始めているテクスチャーアートは、「絵を描いたことがない」という方でも、おしゃれなアートが作れるそう。まさにCraftie Homeにぴったり。

風景や植物といった具体的なモチーフではないところが、Craftie Home Boxで大人気だった「アルコールインクアート」の世界観にも通じます。

 

 

アーティスト気分を楽しみながら、世界でひとつのアートが作れる! 私たちはワクワクしながら、テクスチャーアートの世界へ進み始めたのでした。

 

好きな色をキャンバスにのせていく楽しさ

キットアイテムとして真っ先に考えたのは、キャンバスに描いて壁に飾れるアート作品。でも、それだけではなくて、使って楽しめる小物も欲しいよね。話し合いの末、小ぶりのキャンドルホルダーもつけることにしました。さらに、パレットに残った絵の具でささっと塗ったら、カードも作れるかも、と、こちらもアイテムとして採用することに。

思い描いたイメージを元に素材と道具を取り寄せて、キットチームで試作会を開きます。無理なく作れるか、作っていて楽しいか、仕上がりは満足できるか。まずは自分たちで試します。

 

 

取り寄せた材料は、アクリル絵の具、立体感を出すためのペースト、サイズ違いのキャンバス、ガラス製のキャンドルホルダー、薄い色合いの紙数種。道具で使うのは、筆ではなく、専用のペインティングナイフです。アクリル絵の具は、今までのキット制作の経験から、混色すればどんな色でも作れる「三原色」の赤・青・黄をセレクト。この3色にくすみカラーを作るのに欠かせない白をプラスしました。 

今回のキットの制作・監修をお願いしたのは、クリエイターのパウさん。

「テクスチャーアートは抽象画ですので、人や犬が上手に描けるなどといった絵の上手さは関係ありません。好きな色を思い思いにキャンバスにのせていくことで、自分がときめくお気に入りの作品ができますよ」とパウさん。「絵の上手さは関係ない」の言葉に大いに勇気づけられます!

とはいえ、まっさらなキャンバスと向き合うと、どこから何を描いたらいい? 少々戸惑いながらも、「好きな色をのせるだけ」、そんな気持ちでペインティングナイフを持ち、絵の具を混ぜ、ペーストをもりっと混ぜると、調子が出てきました。色を重ねていくと、キャンバスに色のグラデーションや凸凹が生まれていって感動! 手のひらに乗るくらいの小さなキャンバスは、一気に描き上げることができて、大満足な仕上がりの作品ができました。

 

 

絵の具を使うときはパレットと水入れは必須、と思っていたのに、このテクスチャーアートはなんと水いらず。ペーパーパレットに絵の具とペーストを出して、色を変えるときは、ペインティングナイフの先をウエットティッシュで拭けばすぐにきれいになります。この「水いらず」の点も、手軽に取り組めるポイントです。

 

キャンバスは3つ、ナイフはプロ仕様をセレクト

試作会で試したキャンバスは、10cm角のものと7.5cm角の2サイズ。ほんの数センチ違うだけで、飾ったときの印象が変わります。試作会では、壁に並べてみたり、棚に置いてみたり。サイズ違いを各1個ずつつけるか、小さめのキャンバスを同サイズで3個つけるか。大いに迷いましたが、3個のほうが配置もいろいろ楽しめる、という結論に。 

じつは試作会でもう1つ実験したものがありました。それはペーストに混ぜて使う「砂」。これが思いのほか好評でした。砂を混ぜることによって、つぶつぶつの質感が出ることと、ペーストがさらにもったりするので、凹凸が出やすくなること。テクスチャーアートがより楽しめる秘薬のような感じです。

 

 

ペインティングナイフは、プラスティック製とステンレス製のナイフを試しました。プラスティック製もしなりがあって、使い勝手はなかなかよかったけれど、ステンレス製は、テクスチャーアートのアーティストも使っていると聞き、こちらを採用。プロ仕様のナイフを使えば、さらにモチベーションもあがるよね、ということで。

 

 

テクスチャーアートのテクニックも紹介したい

キットチームの試作を経て、さらに突き進んでいくと、テクスチャーアートにはさまざまなテクニックがあることがわかってきました。

自由に塗っていくだけでも、もちろん楽しいけれど、この塗り方を知っていたら、プロっぽく仕上がる。そんなテクニックをぜひCraftie Home Boxでも紹介したい!

パレットナイフだけでできるもの、比較的やさしいものに絞り、今回のキットでは、3つの技法を紹介することにしました。

 

 

1つは、ナイフでちょんちょんと絵の具を置いていくように描く技法。星くずのような模様から「スターダスト」と名前をつけました。

2つめは、ナイフの先端にペーストを取り、薄く伸ばすように塗っていく技法。花びらが重なったような模様から、この技法は「フラワーペタル」。

3つめは、ペーストをたっぷり使い、流れるようにナイフを動かして形を作るもの。こちらの技法は「クリーム」です。 

テクスチャーアートのさまざまな作例を見せたくて、この3つの技法を使って、カラーバリエーションも作ることに。

メインのカラーパレットは、韓国インテリアなどでも人気のくすみ系、ニュアンスカラーです。作例は、キットデザイナーのパウさんの作品をメインに、キットチームも作品づくりに参加。やり出したら止まらない。楽しくって、どんどん作品ができていきます。

 

 

こちらはピンク系を中心にした作品。

 

 

こちらは、グリーン系を中心にした作品です。

 

 

撮影時には、くすみ系の作品は、やさしく、やわらかい雰囲気で。心地よい時間、窓から入る気持ちよい風、静かなおうち時間などをイメージ。ゆっくりと時を刻むひとときを表現したくて、砂時計を添えました。

 

 

グリーン系で描いた3つの作品は、印象派の画家クロード・モネが描いた庭のよう。同色系のカードやキャンドルホルダーも一緒に飾り、世界観を表しました。

 

 

おうちのカラートーンや好きな色に合わせて、コーナーディスプレイが楽しめるのも、テクスチャーアートならでは。7.5cm角という手のひらサイズだからこそ、3枚あるからこそ、配置のバリエーションがあるし、合わせる小物もいろいろ選べます。

小さなアートから始まるインテリア。みなさまのおうちがいっそう愛おしい場所になりますように。

テクスチャーアートで作る ミニキャンバスとキャンドルホルダーキットを見る>>

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