Craftie Home Box 制作ストーリー 「透かし編みのバスケット」

Craftie Home Box』は、毎月さまざまなハンドメイド体験をお届けするサブスク定期便。季節によって衣替えするように、シーズナルな小物を自分で手作りしたり、少し手を加えたりすることで、おうちが自分だけの愛おしい場所になったらいいな。そんな思いから生まれました。

キットづくりの着想から完成まで、キットチームの舞台裏を紹介する制作ストーリー、今月は「透かし編みのバスケット」のお話です。

 

 

かご編みの楽しさをさらに伝えたい! 

Craftie Home Boxとして、初めてかご編みキットをお届けしたのは、3つのアイテムが作れるかご編みスターターBox。グラスカバーや小物入れにできるホルダー、ガラスベースと一緒に使えるベースカバー、ラウンドトレイの3つのアイテムを提案しました。

 

 

かごは、形やサイズ違いでいくつも欲しくなるインテリアのおしゃれアイテム。自分でかごが編めるようになったら、BOHOスタイルや韓国インテリアのようなトレンド感あふれる空間づくりがもっと楽しくなるはず。 

そんな思いで手がけたかご編みBox。初心者でも編みやすいと採用したペーパーバンドもおかげさまで大好評。「ずっと気になっていたものの、なかなか手が出せなかった」「職人かって思うほどスルスルできた家で使うものだし、手作りって愛着が湧く」・・・。インスタグラムの#クラフティホームには、楽しそうに作って、おうちで使っている写真がたくさん寄せられました。

 

 

みなさまから寄せられる作品写真にパワーをもらったキットチーム。俄然、かご編みBox2弾を作りたくなりました。次はもう少し大きなアイテムに挑戦してみたい、持ち手つきのかごはどうだろう・・・。さまざまな「これやりたい!」の意見が飛び交い、かご編みBox2弾の企画が始まりました。

 

作りやすく、作りごたえのあるかごを追求

リサーチとチームミーティングを重ねるなかで、とても心惹かれたデザインがありました。それは「透かし編み」。かご編み第1弾でも、ガラスベースを入れるベースカバーに少しだけ取り入れた編み方です。

 

 

かごの側面に透かし編みを取り入れたら、軽やかでおしゃれな印象になりそうだし、中身がちらっと見えるのもいい。私たちは分担していろんなタイプの透かし編みのかごを試作してみました。

こちらは試作の一例。縦ラインがアクセントになったデザインです。

 

 

大きなかごを編むと、形がいびつなのが目立ちそうです。かご編み初心者の方がこのサイズできれいに作れるだろうか。

こちらは「透かし」部分をクロスにした例。

 

 

クロスデザインはとっても軽やかなのですが、実際に編んでみると、思った以上に難易度が高く、かご編みに慣れているスタッフも四苦八苦。クロス部分もくびれてしまい、形を整えるのが大変そうです。

試作の段階では、かご自体のデザインに加え、どんな使い方ができるのかも実際にものを入れて試しました。

 

 

デザインやサイズ、使用方法をチェックしながら、作品の仕様を1つずつ決めていきます。

・大きさは、底の直径は15cmくらい、高さは14cmくらいがちょうどよさそう。
・側面に入れる透かし編みは、空間をあけすぎないデザインに。
・持ち手は、1本どりに割いたひもを束ねて、ぐるぐると重ねて巻きつける大胆な方法に。 

何度も試作を繰り返したおかげで、「ねじり編み」や「追いかけ編み」といった編み方も、デザインと作り方がすっとイメージできるように。キットチーム全員がスキルアップしたことで発想も広がり、より具体的なアイデアが出てくるようになりました。

 

 

デザインやサイズとともに、ペーパーバンドの色も決めていきます。濃いめのブラウンも最後まで候補に残ったのですが、最終的には、ナチュラルな印象でどんなお部屋にもなじみやすいベージュをメインカラーに決定。アクセントカラーには、メインカラーのベージュとの相性がよく、ほどよい存在感もあるキャメルを選びました。

 

 

試作時に私たちがつまずいた点、難しく感じた点などを洗い出し、デザインの希望と合わせて、制作・監修をお願いするキットデザイナーへマスターサンプルを依頼します。

今回のBoxのキットデザイナーは、かご編みBox1弾に引き続き、ハンドメイド作家の本山ゆうこさん。キットチームがつまずいた部分も、初心者でも作りやすいレシピに工夫して、見た目も美しく仕上げてくれました。

 

バリエーションをどう作る?

今回のキットで作れるのはバスケット1個。でも、作り方レシピは1つだけでなく、バリエーションも提案するのが、Craftie Home Box。より多くの選択肢のなかから、みなさまのスタイルに合ったものを見つけてほしい。そんな思いから始まったこだわりポイントなのです。

「透かし編みのバスケット」を基本のレシピにして、同じ作り方で高さを低くした「ショートバスケット」、透かし編みを入れずに口部分にアクセントカラーのキャメルを入れた「バイカラーのバスケット」、バイカラーバスケットの持ち手のないタイプと、全部で4つのデザインを提案しました。

高さ違いのバスケットの提案は、入れたいものの高さに合わせて作れるという、発想のヒントになれば、という思いから。

 

 

透かし編みのないバスケットは、中に花瓶を置いて水を入れれば、生花も飾れるし、持ち手のないバスケットは、鉢カバーにぴったりです。

 

 

底の大きさ、側面の高さ、取手の有り無しなど、自由自在にデザインアレンジができるのが、なんといってもハンドメイドのいいところです。

 

バスケットと一緒に欲しいものは?

透かし編みのバスケットと一緒にどうしてもお届けしたかったもの、それはかごに入れて使える巾着です。巾着を入れると見た目もぐっとかわいくなるし、お出かけバッグとしても使えるようになります。

巾着は、「プロジェクトバッグ」として、Craftie Home Boxでも何度かお届けしてきたけれど、今回は、バスケットに似合うよう、素材感のある布に変更、ボタニカルなイラストも入れて新しくデザインしました。

 

 

そして、もう1つ。さらにプラスしたアイテムが、タッセルチャームが手作りできるフェイクレザーです。かごにつけたときにしっくりなじむよう、ペーパーバンドと同色のベージュをセレクト。タッセルをつけるための開閉式の金属リング「カラビナ」も、きらっと輝くゴールドにこだわって選びました。

 

 

フェイクレザーは、革のような質感をもちながらハサミでカットできる、手作りにやさしい素材。タッセルチャームもとっても簡単に作れるので、プラスアルファのハンドメイドの楽しみになってくれますように。

Boxがお手元に届いたら、おうちに似合うバスケットを見つけて、わたしスタイルのバスケットづくりをぜひ楽しんでくださいね。

 

透かし編みのバスケットキットを見る>>

kitstory

← 前の記事 次の記事 →