7月のCraftie Home Box「マクラメとクレイで作るボタニカルハンギング」では、インテリアとして楽しめて、お世話も簡単なエアプランツを飾る提案をしています。
グリーンショップ「プロトリーフガーデンアイランド玉川店」店長の佐藤健太さんに、おすすめのエアプランツとお世話の方法を伺いました。
土は要らないけれど、水は大好き
エアプランツは土なしで楽しめる植物です。空気(エアー)中の水分を吸収して育つことからエアプランツと呼ばれていますが、学名(属名)は「チランジア」。寒暖差のある高山地帯が原産地で、葉の表面から空気中の水分を吸収し、樹木や岩などに着生して成長します。
土を必要としないので、水やりもしなくていいと思われがちですが、実は水が大好きです。
エアプランツを選ぶときは、八百屋さんの野菜を思い出して
エアプランツは、グリーンショップや100円ショップなどで入手できます。園芸のプロが常駐する専門店だと手入れも行き届き、相談しながら購入できて安心ですが、100円ショップなどで購入する場合は、葉の表情をよくチェックするようにしましょう。
葉先に傷みがないか、葉の色が変色していないか。八百屋さんで新鮮な野菜を選ぶ感覚と似ています。傷んでいたり、変色していたりするのは、枯れかかっているサインなので避けましょう。お世話が行き届かないお店では、入荷してから時間が経つと元気がなくなる場合もあります。頻繁に行くお店であれば、入荷したてを狙って購入するのもおすすめです。
エアプランツの特徴を知るともっと楽しくなる
ハンギングに飾ってインテリアとして楽しむ場合は、乾燥に強い種がおすすめです。
- おすすめ1:種類も豊富なイオナンタ
比較的安価で種類も多いのがイオナンタです。葉先がピンクのものもあり、インテリアの愛らしいアクセントになります。
- おすすめ2:テクトラム(銀葉種)
銀色に見える葉には、トリコームと呼ばれるうぶ毛が生えています。寒暖差で霧の出るブラジルの高山地帯が原産地なので、空気をうまく取り込むことができます。乾燥に強い品種です。
- おすすめ3:高山で育つ代表格、ウスネオイデス
垂れ下がる姿がユニークなエアプランツ。天井や壁に吊るすインテリアグリーンとして人気があります。
- おすすめ4:美しいロゼット型のエスピノーサ
とても硬い葉のエアプランツで、美しいロゼット型へ成長していきます。成長が遅く、ゆっくりと大きくなっていきます。
- おすすめ5:肉厚の葉で存在感のあるカピタータ
葉が肉厚で、インテリアオブジェとして存在感があります。
水やりの方法と頻度を覚えよう
エアプランツは空気の流れが大事。1日を通じて環境がよいところに置きましょう。暗い場所と湿気が苦手なので、お手洗いやバスルームなどは避けてください。
水やりは霧吹きで、1日1回を目安に。葉の気孔が開く夜間に行うのがおすすめです。
葉が乾燥してきたら、水を張った器にエアプランツを浸すソーキングを行います。
春~夏は週1回、秋は日中の暖かい時間に月1回、浸す時間は1~2時間程度に。水やり後は、タオルなどでしっかり水を切ることがポイントです。寒い時期のソーキングは避けます。真冬に水に浸すと冷えてしまい、傷んでしまうので注意して。
エアプランツの選び方とお手入れ方法、いかがでしたか? エアプランツをおうちに取り入れてボタニカルな暮らしを楽しんでくださいね。
<取材協力>
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